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WindowsとUbuntuでエイリアスを設定してコマンドを省略して実行できるようにする

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  • 使用したバージョン
  • Windows 11

Djangoのpython manage.pydocker-composeなどのコマンドは頻繁に使うが文字数が多くて入力が面倒だ。

なのでdjdcのような省略したコマンドで実行できるようにエイリアスを設定する。

Windows(PowerShell)の場合

PowerShellプロファイルにエイリアスを設定していく。

次のコマンドでメモ帳でPowerShellプロファイルを開くことができる。


notepad $profile

「パスが見つからない」と警告が出たらファイルが存在しないということなので作成する。


new-item -path $profile -itemtype file -force

メモ帳に


Set-Alias 省略したコマンド 実際に実行するコマンド

という形式で書いていく。


Set-Alias dc docker-compose

しかし引数も含めたコマンドはSet-Aliasでは設定できないので、functionとして登録する。

$argsにはコマンド引数が含まれている。


function 省略したコマンド(){
実際に実行するコマンド $args
}

例えば次のように書いて保存する。


function dce(){
docker-compose exec $args
}
function dcu(){
docker-compose up -d --build
}
function dj(){
python manage.py $args
}
function nr(){
npm run $args
}

設定を反映させるためPowerShellを再起動させる。

もし「このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイルを読み込むことができません」
という警告メッセージが出ていたらExecutionPolicyを変更する必要がある。

管理者権限でPowerShellを起動したのち次のコマンドを実行する。


Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

これはローカル上のスクリプトと非ローカルの署名のあるスクリプトのみ実行を許可するというもの。

再びPowerShellを再起動させたら上記の警告メッセージは出なくなる。

これでdc psというコマンドを打ったとするとdocker-compose psを実行することになる。

Ubuntuの場合

ホームディレクトリ直下に.bash_aliasesファイルを作成しそこにエイリアスを設定していく。

まず、ホームディレクトリに移動。


cd

vimで.bash_aliasesを作成、編集していく。


vim .bash_aliases

.bash_aliasesに


alias 省略したコマンド='実際に実行するコマンド'

という形式で書いていく。

例えば次のように設定する。


alias dc='docker-compose'
alias dce='docker-compose exec'
alias dcu='docker-compose up -d --build'
alias dj='python manage.py'

terminalを再起動すると設定が反映される。

これでdc psなどのコマンドが実行可能となる。